~育児は“可愛がる”だけじゃない現実~
「パパになった実感がわかない」。
そんなふうに感じていたのも束の間、生まれた子どもは一気に生活の中心になります。そして、いざ育児に参加しようとすると――なぜかうまくいかない。むしろママのイライラが増している気がする。
僕もその一人でした。
可愛がっているつもりなのに、ママとの温度差がすごい。
「育児って、こんなに繊細で、こんなに過酷だったのか」と何度も泡を吹きかけました。
今回は、そんな初心者パパが最初に陥りがちな「3つの落とし穴」について、自戒も込めて書いていきます。これからパパになる方、もしくは今まさに戸惑っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
「可愛がる」と「育児する」は全く別物だった
赤ちゃんって、見ているだけで可愛いですよね。にっこり笑ってくれるだけで疲れも吹き飛ぶし、寝顔なんて天使そのもの。
僕も最初は「俺、ちゃんと可愛がってるし、いいパパだな」と思っていました。
でも、それを見た妻は一言。「で、オムツ替えは?ミルクは?」。
…そう、ただ「可愛い」と思ってあやすだけでは育児の戦力とは言えないんです。
夜泣き対応や食事の準備、汚れた服の洗濯や体調管理など、やるべきことは無限。
それをこなして初めて、“育児に参加してる”と認識されるわけです。
僕が気づいたのは、生後3か月くらいの頃。
妻の実家で抱っこしようとしたらみんなから大激怒!
「手伝う」じゃなく「担う」意識が必要だと、その時ようやく気づいたんです。
かわいがってるだけだったー!
ご機嫌なうちが勝負。タイミング命の育児
次の落とし穴は、「いつでもオムツを替えられると思ったら大間違い」問題。
最初は僕も、「うんちしたら替えればいいじゃん」と思ってました。
でも実際は、タイミングを外すと泣き叫ぶ、のけぞる、足をバタバタ…。全然替えられないんです。
オムツ替えも、離乳食も、お風呂も――
ご機嫌なうちにサッとやらないと全部が大惨事になる。
特に印象的だったのは、初めて一人で離乳食をあげた日。
食べる直前まではご機嫌だったのに、ちょっとモタモタしたら大号泣。
結局、服も床もおかゆまみれで、心が折れました。
育児には「段取り力」と「スピード感」が必要なんだと、身をもって学びました。
うっかり抱っこで“拘束”されるパパ
最後は「抱っこ=無敵」だと思っていた頃の話。
赤ちゃんが泣いたとき、とりあえず抱っこして落ち着かせる。これはよくある光景ですし、僕もよくやってました。
でも気づいたら、2時間そのまま動けないなんてこともしょっちゅう。
「そろそろ下ろそう」と思うと、泣き出す。
じゃあまた抱っこする。気づけば、トイレにも行けないし、スマホすら見れない。
これは…拘束だ。
もちろん、赤ちゃんは安心してくれてるし、大事なスキンシップなんですが、毎日続くと身体も心も削られます。
そしてママは、これを日中ずっと一人でやってるわけで…。
そりゃ疲れるし、イライラもするよなと、心から思いました。
まとめ:まずは「知る」ことから始めよう
パパとして、完璧である必要はありません。
でも、無知なままだと確実にママとの溝が深まります。
- 可愛がることと、育児をすることは違う
- タイミングを見誤ると地獄を見る
- 抱っこは愛情でもあり、拘束でもある
これを知っておくだけで、きっとスタート地点が変わるはずです。
育児はチームプレイ。パパが“できること”を一つずつ増やしていくことが、家族みんなの笑顔につながります。
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