「子どもが風邪をひくのは当たり前」と聞いてはいたけれど、実際に我が子が体調を崩し始めると、想像以上に過酷でした。
1歳半の息子は春までは元気いっぱいで、体調不良とは無縁の日々。ところが6月に入った瞬間、まるでスイッチが入ったかのように、次から次へと病気のオンパレードが始まりました。
最初はただの鼻水だった
最初は「ちょっと鼻垂れてるな?」くらいの軽い鼻水。本人も機嫌は良く、食欲も変わらないので、「まあ保育園で風邪もらったかな」程度に思っていました。
ところが、2~3日経つと鼻水の量が増え、次第に咳も出るように。寝ているときにゴホゴホと苦しそうに咳き込み、夜中に何度も起きる日が続きました。
この時点で私も妻も「これは早めに病院行こう」と小児科へ。
発熱で保育園から呼び出し
診察では「風邪でしょう」とのことだったので、処方された薬を飲ませて様子見。ところが翌日のお昼過ぎ、保育園からの着信。「37.9℃のお熱があります」とのこと。すぐにお迎えに行き、そこからしばらく自宅で看病することに。
発熱しても元気な子もいるようですが、うちの子は熱が出ると完全にグッタリ。食欲もなく、ただ抱っこでうなだれるばかり。冷えピタを貼っても嫌がってはがし、シロップ薬だけは唯一嬉しそうに飲んでくれる。そんな日々が数日続きました。
ようやく下がったと思ったら…まさかの胃腸炎
熱がようやく下がってきた週末の夜。夜中に急に息子がぐずり出し、次の瞬間「ゴボッ」と嘔吐。パジャマも布団もぐっしょり。最初は「咳のしすぎで吐いたのかな」と思いましたが、その後も吐き気と下痢が続き、翌朝には明らかに元気がない。
診断は「ウイルス性胃腸炎」。6月~夏にかけて流行るそうで、完全に流れ弾をくらいました。お腹にくる風邪、想像以上にきつそうで、水分もなかなかとれず心配でたまりませんでした。
治ったと思ったら中耳炎…⁉︎
胃腸炎が落ち着き、やっと登園再開かと思った矢先、またしても保育園から電話「熱が38.5℃あります。耳をよく触っています」とのこと。
急いで耳鼻科に連れていくと「中耳炎ですね」と一言。
風邪が長引いたことで、鼻水が耳管を通じて奥にたまり、炎症を起こしてしまったそうです。まさに風邪からの“最終ステージ”。抗生剤が処方され、またしても通院&自宅看病の繰り返し。
体力も気力も削られる親
この一連の流れ、振り返ってみるとわずか3週間ほど。でも、その3週間で私も妻も何度心が折れかけたか分かりません。夜中の看病、嘔吐の処理、何度も着替えるシーツ、洗濯物の山、子どもの機嫌と格闘する日々。
そして、自分たちも疲れと寝不足で風邪をもらい、喉の痛みと倦怠感で仕事が手につかない…。これが「子どもが風邪をひく」という一言の裏側にある現実かと痛感しました。
それでも少しずつ親になる
看病の日々の中で気づいたのは、自分たちも少しずつ“親”になっているということ。
最初はどうしていいかわからなかった咳や熱の対応も、2回目には「あ、これはあのパターンだな」と見当がつくようになり、薬の飲ませ方も上手くなった気がします。
何より、「今は大変だけど、これを乗り越えるとまたひとつ強くなれる」と思えるようになりました。
おわりに:保育園の洗礼は、親を育てる
保育園生活が始まると、病気の連続で「こんなに休むの⁉︎」と驚くことばかり。でも、それが子どもの免疫が育つ大事な時期。小さな身体で毎日がんばっている我が子を見ていると、こちらも「負けてられないな」と自然に思えてきます。
これからまた別のウイルスがやってくるかもしれない。でも、親としては少しずつ対応力がついている。そう信じて、今日も元気に保育園へ送り出します。
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